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中国ブロック 広島市
アニマルライフ・動物の命を守る会代表/津田啓二郎

はじめに

物言わぬ動物たちに力を!

 私たちの運動の始まりは、人間が快適に暮らすためなら、人間と同じように痛みや苦しみを感じ、喜びや哀しみの感情を持っている動物に対して何をしても許される、今の社会のシステムに疑問を持ったことにあります。
 そのきっかけとなったのは、“知り合い”のホームレス犬(野良犬)が、広島市動物管理センターに捕獲されたことでした。その犬を引き取りに行き、このセンターでは、収容した飼い主不明の犬が、里親希望者に譲渡されることもなく処分(殺処分)されるという事実を知ったのです。私は、この何の罪もなく殺されていく犬たちをなんとか救いたいと思い、同センターと話し合いました。その結果、返還料(1匹4730円)、飼育管理料(1匹1日510円)を支払うことで、犬たちを連れ出すことができるようになりました。このことには疑問を抱きましたが、支払いを拒んだら、引き取られた数日後には殺処分されてしまうことは明白です。救いたい一心でお金を払い、助け出すことにしました。
dog.gif その後、いろいろと調べていくうちに、このシステムにはさまざまな問題点があることがわかりました。まず、県内四ヵ所(県、呉、福山、市)のうち、このセンターだけが飼い主不明の犬猫を譲渡していないこと。第2に、動物を捨てに来る側は、書類にサインをするだけでよく、簡単に捨てられるのに対し、命を救いたい側は、2時間の講習や登録・返還料などの費用がかかること。第3に(これが最も大きな問題点だと思いますが)、「動物の保護及び管理に関する法律(動管法)」に定められた生命尊重の理念にたった動物保護の活動をせず、終生飼養、不妊去勢手術の啓蒙活動も行なわず、動物実験に払い下げるなど、虐待を行なっていることです。挙げればまだまだありますが、私たちの町や市が動物愛護の精神に欠けていることに憤りを感じました。そこで、市内で愛護活動をしている市民たちが集まり、「動物の命をまもる会(アニマルライフ)」を立ち上げる運びとなったのです。
 動物は「ゴミ」ではありません。私たちと同じ一つの命です。今後、私たちは、終生飼養、不妊去勢手術の常識化・動物実験を含む虐待の防止などを広く市民に呼びかけていきます。また、本当の意味での国際平和都市・広島を目指して、生かすことよりも殺すことに力を注いでいる今の行政と話し合いながら、物の豊かさから心の豊かさへと目を向けることを促し、動物に対する施策を大きく転換させ、子供たちや一般の人たちに、真の優しさや思いやりの手本を示していただけるように働きかけていきたいと思います。
 この地球の自然の恵みは、人間だけのものではなく、全ての生き物共有の財産であること。どのような命も慈しみ、尊ぶ心が人間社会の中で一番大切であること。このことを、次世代を担う子供たちに伝えていかなければならないと思います。


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