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アンティグアだらだら滞在記

10.9.2001 - tuesday

8時ちょい前に起床。よしよし。
荷物をまとめ、ボトルに水を詰めて、準備完了。

マリアおばちゃんの顔が見えないので、
さよならの手紙を部屋に残した。

ホテルの前で、ホセにいさんとだべるうちに、
9時ちょっとすぎ、シャトルバスがやってくる。
いろいろありがとう、じゃあまたねーと
握手して別れる。アディオスアディオス。

シャトルバスには、運転手さんのほかに、
その知り合いらしい女性が助手席に座ってるだけ。
お客はわたしひとりなのだけど、10ドルでいいのか?

問題ないらしく、バスはがたがたとアンティグアを抜け、
いくつもの山を越える。朝のラッシュアワーなのか
途中でちょっと渋滞し、空港まで約1時間であった。

空港は警備がやけに厳しく、それはいいのだけど、
ついでに、空港税30ドル也を徴集される。
そんなの聞いてないわー。きいー。

チェックインをすませてから、また荷物と
ボディチェックがあり、待ち合い室へ入る前にも
またまたセキュリティ・チェック。

これがまた厳しくて、わたしはリュックの
魚小物入れを、機長預かりで取られてしもうた。
ボロボロの木片なのだけども、まあ、
鈍器にはなるかもしれないなあと納得。

目覚まし時計も開けて調べ、デジカメも
電源を入れて調べるという徹底ぶり。

他にもカメラ機材を持ったお姉さんが、
えー、なんていうのか知らないのだけど、
遠隔操作でシャッターが切れる細長い紐、
かたっぽのぽっちを押すと、もうかたっぽの端から
金属針がにゅっとでてくるやつ、あれもだめで、
おなじく機長預かりになっておった。

入口の金属探知機もピーピー鳴ろうが鳴るまいが、
全員が念入りにボディチェックを受けていた。

これだけやれば、通常の爆発物やナイフは
持ち込めないであろう・・・と、ロビーで買った
カプチーノ1ドル也をすすりながら、一安心する。

コンチネンタル航空は、無事定時に出発し、
機内食はといえば、チキン or ビーフサンドイッチ。
て、これは行きとまったくおなじものではないか。

まあええわい、とみなさんが「チキン、チキン」と
所望するなか、ひとりで「ビーフください」などと
このご時勢に、男らしい無謀なところを見せたりする。

運よく並びの席にわたしだけだったので、
どてっと転がっているうちに、やはり寝てしまい、
あっという間に、ヒューストンに到着。

魚小物入れを含む荷物を受け取り、入国審査。
なにごともなく入れて、ほっと一息。

着陸時に、耳が痛くて苦しんだので、
乗り継ぎの合間に、飴とガムを補給し、
荷物を預けにいくも・・・なんだこれは?

いろんなトランクが、床一面に放りだしてあり、
行き先も、ロサンゼルス、ニューヨーク、エトセトラと
ばらばらに置いてあるという、さながら地獄絵のような。
ちょっとー。こんなんでほんとにまちがいなく
ニューヨークで荷物を受け取れるのか?

ごっついにいさんに「どこまでだ?」と聞かれ、
荷物をよこせといわれたものの、いや、ちょっと、と
言葉を濁し、カウンターのおにいさんのとこへ並び、
しつこく念を押し、ニューヨーク行きシールを
2重に貼ってもらう。それでも不安であった。

だってー。大事な大事な毛布と魚小物入れなのだ。
なくなったら、とてもとても悲しい。

まあ、あとは天に運を任せて、と
乗り換えゲートに急ぐ。なんといっても
乗り換え時間が1時間しかない。急げ急げ。

て、せっかく急いだのに、セキュリティゲートは
スカスカで、通りいっぺんの検査しかしてない。
ナイフなんぞ、かんたんに持ち込めそうである。
それでいいのかアメリカよ・・・

乗客約1名(もっといたかも)の不安を抱きつつ、
ニューヨークへむけて、飛行機は定時に出発。

さあて、こんどの機内食は・・・といえば、
チーズバーガーなのだった。と、ポテチの小袋。

わたしは普通のより、こっちのほうがいいのだけど、
チキンサンドといい、アメリカ経由のフライトの機内食て、
こういうのばっかりなのだろうか?

 #後日談:テロ後、ナイフやフォークがだせなくなったので、
  とりあえずサンドイッチ類しか用意できないのでは、と
  教えていただきました。にゃるほど。そうかも。

機内食を食べて、映画の時間になってびっくり。
なんとイヤホンを買えというのだ。ええ?

手持ちのイヤホンも使えるらしいのだけど、
機内用のあのイヤホンを、1個2ドルで販売。
無料貸し出しはなくなったのだろうか。
経営が厳しくなったから? むーん。

つまらなそうな映画だったので、
イヤホンは買わず、うつらうつらする。
やがて恐怖の耳痛が・・・うえーん。
ガムかんでたのにー。なんでなのだ。

高度がさがるにつれ、ますますひどくなり、
まあほんとに泣きわめきたいくらいであった。

耳が痛いも痛いけど、嘔吐までこみあげてきおって
耳のうしろのあたりを両手で押さえたまま、
ピクリとも動けぬ。うう。うううー。

子どものころから痛がるほうだったけど、
いやはやこんなにひどいのはじめて。
真剣に鼓膜が破れるかと思った。

着陸したあと、涙目で飛行機をおりる。
耳がいたいよー。聞こえなーい。わーん。

よろよろと荷物を受け取りにいき、
兵隊さんが警備するなか、外へでる。

ああ、なつかしのニューヨーク・・・などという
感傷は、耳の痛みの前にぶっ飛んでしまい、
ベンチに座り込んで、回復を待つ。いて。いてて。

が、いっこうによくならず。めそめそ。
もうこうなったら、早く家に帰りたい。

片耳がまったく聞こえないので、メモ用紙に
自宅の住所を書き殴り、タクシーの運転手さんに渡す。

「なんとかなんとか?」
「はあ? すいません、聞こえなくて・・・」
「どっからあ、きたんだい?」←大声
「ああ、えと、日本から」
「なんとかなんとかなんとか?」
「はあ? すいません・・・」
「いまあ、日本からあ、着いたんだねえ?」←絶叫
「ああ、いえいえ、日本人だけど、
 ヒューストンから飛んできました」
「ああっ、そうなのかあ!」←絶叫続き

見かけは若いのに、耳の遠いばあさん相手の対応を
余儀なくされ、運転手さんもたいへんなのだった。

夜10時すぎだったので、トンネルも楽々、
あっという間にマンハッタンに入り、
30分ほどで、なつかしのわが家へ。

ただいまあーと帰ってみれば、
ねこさまがにゃーと大きな声で鳴き、
にごさぶがわらわらと寄ってきて、
うへえ、とだらしなく頬が緩むわたし。

これを買ったんだぜえ、と自慢気に
じゅうたんをソファに敷いてみたら、
さっそくにごがホイホイと登り、
そのままへばりつく。

うんうん、そうかそうか、
気にいったか、よっしゃよっしゃ。

ねこさまがなぜかにゃーにゃーと
泣きやまないので、ロフトベッドに登って
しばらくお相手をば。

その間、さぶったはといえば、
じゅうたんに登りたいのに、ちょっとでも寄ると、
にごねえさんにボコスカに殴れ、蹴落とされるため、
じゅうたんの入っていたランドリーバッグに入り、
いじけにいじけまくっているのであった。
「どうせぼくなんか・・・」「ケッ」
いつもと変わらぬにゃんこども、
留守中、このややこしい関係の3匹を
お世話してくださったPさんMさんに感謝。
おかげさまでのんびりできました。ありがとお。