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カンクン&トゥルム滞在記

5.27.2002 - monday

本日はチチェン・イツァ遺跡の日本語ツアーに参加。
なんといっても朝が早い。6時半起床。あうー。
悶える娘を尻目に、年寄りふたりはモリモリ朝食を食っておった。

元気でなにより・・・ぶつぶついいつつ、
寝ぼけまなこで準備してたら、忘れ物に気がついた。
なんと靴を持ってくるのを忘れたのだった。げー。

そして、もうひとつ忘れ物に気がついた。
それは「海外旅行保険」だったりする。あ。あ。あ・・・
あんな石だらけのところへビーチサンダルで・・・
保険もなしでえ! このコケやすいわたくしがあッ!!!

いまさらわめき泣いても靴屋が開いているはずもなく、
サンダルばきで出発。転びませんように。うっうっ。

7時10分にロビー集合、小型バンで他のホテルをまわり、
フィエスタかどこかのホテルで、大型観光バスに乗り換え。

参加者総勢約20名、小学生くらいの子どもさんひとり、
あとは20代がほとんど、30代がちょぼちょぼであろう、
おとさまとおかさまがどーんと平均年齢をあげている。

ガラガラなのをいいことに、てんでバラバラに席を取るわが家族。
協調性&団結力のないことおびただしい。

昨日、ホテル内をうろうろしているとき、
白人のリゾートといわれているけど、黒人も多いのだなあ、と
思ったのだけど、ツアーのガイドさんいわく、先週、
年1回開催されるジャズ・フェスティバルがあったので、
どっと黒人が集まり、その余韻がまだまだ残っているそうな。

ガイドさんはさすがに物知りで、よくまあ
なにも見ずにあれだけ解説できるなあ、と感心。
すごくていねい、おもしろい、わかりやすい。

しかし、マヤ文明の歴史や知識など、いろいろ教えていただいたのに
はっきり覚えているのは「主な雑談」だったりする。
カンクンあたりで運転してて、スピード違反で捕まったとき、
5ドルほどソッと手渡すと、なかったことになるらしい。ほー。

ついでに、運転免許もお金で買えるのだそうだ。
昨日の暴走じいさま運転手が脳裏をよぎる。
まあ、あのじいさまの運転ぶりは免許の有無や
運転技術以前の問題がありそうだが・・・

観光バスは、背の低いジャングルの間をズンズン進み、
とあるサービスエリア(というのか?)で、トイレ休憩。
ジャングル1本道と休憩所
空腹だったので、タコスを買う。
ちびっこいのが3つで3ドル弱だったかなあ、
ペソで買ったので、よく覚えていないのだった。

ツアー自体に、ミラネルウォーターのボトルが2本と
コーラ1本とついているそうで、それをもらって、
バスのなかで、おとさまと分け合ってタコスを食べる。
具もなにやらよくわからなかったのだけど、
どれもやさしい味でおいしかった。

ふたたび観光バスはズンズン進み、
やがてチチェン・イツァの遺跡へ到着。

入口で、マヤカレンダーとペンダントトップを売ってて、
入るときに注文しておけば、でるときに受け取れるそうな。
おかさまが、孫のおみやげにとペンダントトップを注文。
銀のチビプレートに、マヤ文字でなまえを入れてくれるのだ。
たしか30ドルくらいだったと思う。

注文後、一同、遺跡群へ突入。
そこかしこにイグアナがどさどさ。さっそく撮る。
いちお近づくと逃げるのだけど、どのコもとろいというか
暑いので運動量をセーブしているのか、ボーッとしていた。
イグアナさんとアリンコさん
右は、大きな葉っぱを運ぶアリンコさん。
これもたくさんいた。みんな一生懸命働いておった。

なんとかの遺跡、なんとかの遺跡といろいろ見て
(詳細すでに記憶なし)休憩所でトイレ休憩など。
ここでは、愛想なし犬・メキシコ版ぽちが涼んでいた。
メキシカンぽち
病気なのか、ケガなのか、額に三日月ハゲがくっきりと。
ここで飼われてるのかなあ。なに食べてるんだろ。

休憩のあとは、メインの遺跡「エル・カスティージョ」。
エル・カスティージョ
手前が「千本柱の間」というそうな。
ほんとに千本あるのか数えようと思ったのだけど、
日射病になりそうだったので、途中で断念。
たくさん柱が立っていることはたしか。ふむ。

ここの柱、一本一本に彫刻がしてあるのだった。
色がついてたらさぞかわいいだろうなあ。
彫り物とピラミッド
右はエル・カスティージョとおかさま。
このように、遺跡のまわりはほとんど陽を遮るものがないので、
いかれる方は、日傘か帽子、サングラスをお忘れなく。
 #わたしは両方忘れたが・・・死ぬかと思った。

しかし、この炎天下、これだけの石を人間が運び、
コツコツと積み上げたとは・・・むー。信じがたい。
わたしなら、ヤシの葉と実で作りましょうと提案しそうだ。

と思ったけど、命令する立場だったら「石で」というだろうな。
かっこいいし、丈夫だもんなあ、石のほうが。うんうん。
ツォンパントリ
頭蓋骨の城「ツォンパントリ」の壁のガイコツさん。
生け贄の頭蓋骨をさらす場所だったか、英雄たちの記録簿だったか。
いろんな顔がたくさん彫ってあった。

生け贄決定のための試合をする「球技場」や
「ジャガーの神殿」など、あれこれ見たあとで、自由時間。
みんなバラバラになって「エル・カスティージョ」に登ったり、
ピラミッドに入ったり、いけにえの泉を見にいったり。

おかさまは「エル・カスティージョ」に登る気まんまんであった。
えっ、ほんとに登るの・・・思ったより急勾配なんですけど。
おとさまをチラリと見れば「おれも登るで」。うがー。

高さ25メートル、ビルに換算するとなん階になるのだろうか。
階段は45度、しかも幅20cmくらいしかない。ひええ・・・
保険ないのにー。落ちたら全額自腹よー。
ケガよりそっちのほうが痛そうだ。

わたしは決して高所恐怖症ではないと思うのだけども、
途中で階段にしがみついて、気を落ち着かせないと、
恐怖でめまいを起こし、転がり落ちそうであった。

なのに、平気な人はまったく平気らしく、
立ったまま、ヒョイヒョイと登っていく。
おかさまもおとさまもヒョイヒョイと登っていく。

自分が落ちたら、という恐怖もあるけど、
もし人が落ちたら、という恐怖もあるのだ。

頼む、みんな四つん這いで登ってくれ・・・
祈るそばから、テテテと走っておりていく若者。
やめんかバカ!!! 転んだらどーするッ!!!

いろんな汗をかきつつ、しかし、なんとか登頂。
絶景かな絶景かな
ジャングルに点在する遺跡たち。ふーむ。
マヤ時代の王さまもおなじ風景を見たのだろうなあ。

頂上をぐるっと一周したかったのだけど、
幅が狭いので、どうにも怖くてできなんだ。
どうしてみんなそんな端っこを歩けるのだ?

待望の遺跡に興奮しているらしいおかさまなど、
ハツカネズミのようにぐるぐるぐるぐるなん度でもまわる。
どおいう心臓をしとるんだ。見てるほうが怖い。

オーストラリアのエアーズ・ロックにいったとき、
途中の岩場や頂上から転げ落ちて死んだ観光客は、
エアーズロックの根元になまえを刻んでもらえる、
というウソかホントかわからない話を聞いたのだけど、
ここも転げ落ちて死ぬ観光客がいるんだろうなあ。

この階段、登ったはいいけど、おりられなくなる人もいそうだ。
ガイドさんがいらしたので、さっそく聞いてみる。

「おりられなくなる人ですか。いるみたいですよー」
「そういうとき、どうするんですか?」
「いやあ、泣く泣く自力でおりるしかないですね。
 だれも助けようがないですから」

そうですか・・・
カゴでおろすとかいう救助法はないのですね・・・
這っていって、階段をのぞいてみる。じゃん。
思いきりな急勾配
う。泣きそうだ・・・
しかし、いつまでもこんなところにいたら
転落以前に、日射病で死んでしまう・・・うるる。

ロープに取りすがって、じりじりとおりるわたし。
下を見ながら、尻でずり下がっていったのだけど、
意外なことに、こっちのほうが怖くなかった。
高さに慣れたのかな、帰りはわりとラクだった。

階段登りでけっこう時間を食ってしまったので、
ピラミッド内部見学といけにえの泉はあきらめる。
集合場所へむかいつつ、できあがったマヤ文字入り
ペンダントトップを受け取り、休憩所でジュースをば。

ここのジュース、フローズン・ミックスジュースとでもいうのか、
めちゃくちゃおいしかった。もういちど飲みたいー。

遺跡巡りのあとは、お昼ごはん。バスにのって10分くらいか、
バイキング形式のレストランへ。食事は、えー、いまいち。
舞台の上で、男女8人くらいのメキシコ人(たぶん)が踊っておった。

ただふつうに踊っているだけかと思ったら、なんと。
ビール瓶をあたまの上にのせて踊っているのだった。
紐などで補助しているわけでなし、ふつうのビール瓶よ。

これってけっこう難しいのではと思うも、芸としては地味なので、
もしかしてビール瓶に気がつかなかった人もいるかもしれない。

むくわれないダンスというか、見知らぬ者同士が団体で
黙々と食事する中、ひたすら笑顔で踊る人々。
なんかちょっとシュールな光景であった。

さて、食事が終わると、こんどは泳げるセノーテへ。
水着持参でぜひどうぞ
この写真でわかるだろうか、岩場がバケツのように
くりぬかれてて、そこにたまる地下水で泳ぐという。
たぶん自然にできたものだと思うのだけど、
どうしてこんなふしぎなことになったんだろ。

洞くつの階段をヒタヒタとおりて(滑りそうで怖かった)
片隅に山積みとなっているライフジャケットを借りて、
さあ、どこに荷物を置いたものかとウロウロしていたら、
おとさまが「荷物か? おれがみとったるでええよ」

「なんで? おとーさん、泳がないの?」
「おれはあかん。泳げへんから」

は? わが耳を疑ってしもうた。泳げない? 初耳だ。

「ええ? 泳げないって・・・」
「おれはさ、おまえ、カナヅチやん」

ウッソー! のけぞりついでに声が裏返りそうだった。
だってだって、いつも海とかプールとかで遊んでくれたのに。

あとで聞いたところによると、おとさまの青春時代は
筋肉のバランスがわるくなる(?)ため「スポーツ選手は水泳禁止」
という信じがたい考えが常識だったそうな。

おとさまはサッカー選手だったので、もちろん水泳禁止、
その後、水泳の練習をする機会もなかったので、
いまだに足のつかないところは入れないのだという。
スポーツ万能だと思っていたのだが・・・意外や意外。

ライフジャケットがあるから溺れないよ、と薦めるも、
いやいやいや、と首を横にふるばかりのおとさま。
せっかくきれいな泉で泳げるのに・・・
でも、カナヅチだったら、そりゃ怖いだろう・・・

と残念がっていたところへ、赤と黒の競泳水着の女性登場。
競泳キャップ+ゴーグルの完全装備。オリンピックか、国体か。
すごい人がいるな・・・と思ったら、おかさまだった。
内心の動揺を隠して、親子記念撮影など。

このセノーテ水泳はほんとに気持ちよかった。
その前にさんざんクソ暑い思いをしていたこともあるけど、
洞くつの中で泳ぐのなんてはじめてだったので、
すごくおもしろかった。演出はあるにしろ神秘的。

あおむけにプーカプーカと浮いてると寝てしまいそうだった。
水のなかには、どこからやってきたのか、チビナマズが
ちょこちょこと泳いでおった。かーばいい。

ちょっと上の岩場まで階段があって、
そこから飛び込みができるようになってたのだけど、
いまひとつ勇気がでず、モジモジしてたにいさんやねえさんが
仲間に突き落とされて、絶叫とともにドボーンと落下しておった。

30分ほど泳いで遊んだだろうか、こんどは土産物屋へ。
ツアー会社と手を組んでいるだろうからしかたないと思うけど、
わたしが値段を聞いたものは、異常に高くてびっくり。

グアテマラで3ドルくらいで買ったネコのチビ置き物に
似たのがあったのだけど、これが「17ドル」というのだ。
17ドルよ、17ドル。これには本気でたまげた。

あっそう、ハッハッハ・・・とばかりに逃げようとしたら
「いくらなら買う?」とにいさん。「3ドル」とわたし。
17ドルと3ドルでは、まずまとまらないであろう。

ごちゃごちゃと話すうち、8ドルまでさがったけど、
いくらなんでもこれに8ドルでは高すぎる。
5ドルなら買うのだけどなあ。がんばって6ドル。

結局8ドル以下にならなかったので、さんざん交渉して
マナー違反だけど、ごめんね、と買わなかった。
おかさまはここで、さっき遺跡で買ったネーム入り
ネンダントトップ用に、銀のネックレスを購入。

女どもの買い物の間、ぼーっとしていたおとさま、
どもども、と寄っていったら、まじめなかおで、

「おまえ、おれのサングラス知らん?」
「知らん。なくしたの?」
「かもしらん。おかしいなあ」
「さっきまであたまのとこにさしてたじゃん」
「そうや。ハッと気がついたらなかったんや」

ふ、と笑う娘にみなまでいわせず、
「ツルッと滑ったかも」などと自虐的なギャクを飛ばすおとさま。
帽子のことを「ハゲ隠し」というようになってなん年だろうか、
抜けそうで、なかなかぜんぶは抜けないものだすな。
他人事だと思って、そのまま口にだす非情な娘。

その後、トイレへいって、手を洗ってたら、
いきなり男が乱入してきた。なんじゃいおっさん!
キッとにらんでみれば、これがおとさまだったりして。
ぎゃー! なにやってんのおとーさん! ここ女おんな!

「お。そうか。すまんすまん」て、あーた、
入ってたのがわたしだったからよかったものの・・・

このトイレ、さすが日本人ツアーの立ち寄り場所なだけあって
入口に「女性」と漢字で書いてある。のに、暑さにくらんだか、
サングラス紛失のショックか、ロクに読まなかったらしい。
 #ちなみに、サングラスはこのあと無事発見された。

おとーさんがあ、おんなべんじょにい・・・!
おかさまにチクッていたら、戻ってきたおとさま、
反省の色も見せず「メキシコのトイレちゃあ、みんなこうか?」

なんのことだと思ったら、朝顔だっけ、男性用の便器、
どこのトイレも、あれの位置が異常に高いのだそうな。
「つまさきで立ってなあ、チンチン上むけてせな届かへんで」
また大げさな・・・ほんまかいな。

ここらだけかもしれないけど、現地の人々は
そう背が高くないので、そこまで高い必要はないはず。
結局この謎は、この旅行が終わるまで解決せずであった。

土産物屋をあとに、バスは帰路をいきつつ、
マヤ人の部落とか、えと・・・て、要はこの間、
わたしはぐっすり寝ていたので、どこを通って
なにを見たのか、ぜんぜん知らないのであった。

そういえば、話が前後するけど、バスの中で
日本のテレビ番組を録画したビデオを流していた。

カンクン特集なのだけど、チェッカーズのフミヤくんが
 #いまはもうないのだろうか?>チェッカーズ
案内役で、わー、ふけたなあと見入ってしまった。
いいおとうさん的な雰囲気になったなあ。

そして「エル・カスティージョ」恐怖の階段登り、
フミヤくんもスタスタと登っていた。なぜだ・・・

おどろくべきは、カメラの人。テレビ用カメラが
どのくらいの重さか知らないけど、肩にかついで
あの急斜面階段を撮影しながら登ったのだろうか。
そうとしか思えない映像だったのだけど、すごい心臓。

で、話を戻して、ぐーかー寝ているうちにホテルに到着。
ガイドさんにお礼をいって、さよならする。

なかなか充実したツアーで、お得だよなあと思ったけど、
びっくりしたのは、だれも集合時間に遅れなかったこと。
ひとりやふたり時間に遅れる人がいるのだろな、と
思っていたのだけど、いや、みなさんとても優秀だった。

と、おとさまにいったら、それは本日の
参加者の年齢によるものであろう、というお答え。
「こういうもんはなあ、若いコのほうがキチッとしとるで。
じいさんばあさんのツアーやったら、こううまいこといかへん」
老人むけツアーで、なにかイヤな思い出でもあるのだろうか、
やけに力づよく断言しておった。

部屋に戻り、夕食はどうしよう、と家族会議の結果、
となりのホテルのレストランを偵察しにいくことに。

宿泊ホテルとおなじ系列のホテルなので、敷地内でも
つながっているのだけど、疲れた疲れたというわりには
わざわざ砂浜を歩いていくご苦労さまな親子。

見つけたレストランはイタリアンだったのだけど、
まあここでよかろう・・・と入る。

わたし、イカフライ+ビフテキ+クランベリージュース。
おとさま、チキン&ライムスープ+エビのグリル+サラダ+ビール。
おかさま、よくわからん緑のスープ+シーフードパスタ+水。

モソモソと食べておったら、おとさまがいきなり
「おお!」と感動の声を。なにかと思ったら
「“GOLDEN”て“こんがり”とかそういう意味か?」

おとさま注文のエビの説明に“GOLDEN”とあって
それをそのまま“金色のエビ”と思ったそうな。
名古屋城のシャチホコじゃあるまいに・・・

「いや、どんなエビやと思ったんやけどなあ・・・」
味はわるくないといいつつ、どこか残念そうなおとさま。
もしかして黄金に輝くエビが見たいがためだけに
これを注文したのだろうか。お気の毒に。

食後、ホテル内にあるスーパーマーケットで、
水やマフィン、バナナなどを買って、部屋に戻る途中で、
なにげにラグーンに沈む夕日を撮ってみる。
ラグーンの夕暮れ
下にもしゃもしゃとあるのが
チビジャングルに囲まれたゴルフコース。
目のまえだから、おとさまがゴルフをやりたいというかな、
と思っていたのけど、結局いちどもいわなかったなあ。
まあ、ひとりでまわってもつまらないか。

バルコニーでだらだらとだべり、12時すぎに就寝。


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